良い目標は「見えている景色を変えてしまう」その2


チームで何かをやっていると、人によってやる気に差が出てしまう、というのはありがちです。そんな時にも良い目標があると役立ちます。
 
それは「みんなが『それいいね!』と感じるようなエキサイティングな目標を設定する」ことと思われがちですが、実はもっと広く使える手があります。事例で見てみます。
 
先日ご案内した「立教経営学部1day Passport」(経営学部1年生360名が授業で学んだことを教えてしまうオープンキャンパス)、今でこそ2ヶ月前に定員の400名に達してしまうようになりました。でも、初めて行った2013年度には申込者がようやく1班に1人いる程度くらい少なすぎて、大学生が高校生役にまわらなければならない事態になりました。
 
しかしそれではせっかく高校生に教えようとがんばってきた受講生たち(大学生)のモチベーションがだだ下がりになってしまうとSAたちは心配していました。そこで次のように話そうと考えました。
 
「きみたちの役割はものすごく重要だ。参加する高校生達がリラックスして取り組めるように、きみらが行く班の大学生たちが本気で授業をできるようにするには、きみらの役割が欠かせない。つまりきみらはチームから外れるのではなく、より大きなチームの中で、共通の目標に向かっていく仲間だ。
 この初年度うまく行ったら、来年はもっと多くの高校生がきっとやってくる。きみらはパイオニアとしてものすごく重要な役割を担うんだよ。」
 
結果として、高校生役にまわった学生たちもその役割を全うしてくれました(立教生はこういう時、その気になると「なりきる」ことがとても上手です)。
 
チームの目標が「良い」ものとなるためには、それぞれのメンバーにとってそれが意味を持つ必要があります。ぱっと見ただけでその意味が分かるようなエキサイティングな目標を立てることも大事です。
 一方、上のケースのように「その人個人が果たす役割(=個人の目標)の意味づけをする」ことも、しばしば必要になります。それによってことで、その人に「見えている景色を変える」ことができます。ちょっと前に書いた「お母さんが家族を頼るようにする」という事例もそうでした。
おかげさまで今はこの立教経営学部1Day Passportも多くの高校生に参加してもらえるようになりました。一方、その様子を参観いただくことも可能です。詳細はこちらになります。興味のある方は、良かったらいらしてください。