成功の秘訣はタイミング?

きのうは某社での論理思考継続型研修開始日でした。各自が自分の現実の課題・テーマを持ちこんで行うのですが、みなさんとてもオープンかつ積極的で、とても良いスタートでした。

自慢するわけではないですが笑、これ、なかなか難しいのです。ある意味自分のうまく出来ていないところを開示していくわけです。いや実際は挑戦的な仕事なんてうまく行かない部分が必ずあるので恥でもなんでもないのですが、多くの人がやはり抵抗があります。でも、そういう課題の持ち込みが出来ると、仕事もうまく行くようになるし、能力も上がるし、効果絶大なのです。

じゃあ、なんでそういう態勢が今回出来ていたのだろう?と考えてみると、これは直感でしかないのですが、「タイミングが合っていた」からじゃないかという気がします。受講すべきタイミングに来られていた、と。それは自己開示・自己変革万全の態勢とは限りません。人によっては実はまだかなりためらっているかもしれないとも感じています。でも、底の部分で機が熟していているように思いました。

そして、そういうタイミングで、そういう状態でメンバーが集まったのは、事務局が本当によく人を見ていて、また絶妙の働きかけをしているからではないかと思っています。階層別とか「論理思考できるようになってもらわないと困るから」ではなく、機が熟した人が学びに来る、というのは、難しいですが理想的だと思います。

親は最高のリーダーシップ教育者になれる

今日はファザーリング・ジャパンさんで「その子の特性を活かす、全ての人のためのリーダーシップ教育」についてお話しさせていただきました。

「リーダーシップ教育のフロンティア」を執筆していた時、メインの対象である学校の先生方とは別に、実は「感度の高い親のみなさんにも読んでいただきたいな」と思っていました。子どもの頃にどういう育てられ方をしたかで、主体性や人とコラボる力、考える力などは大きく変わるからです。

なので今回、親のみなさん、しかも、小学生以下のお子さんを持った方々が主な対象ということで、自分としてもとても楽しみにしていたのでした。

やってみて、その期待通り、楽しいセッションになりました。質問やディスカッションの中から、みなさんが「本当の生きる力を子どもに身につけさせるには?」と考えておられることが伝わって来ました。ちなみにお休みの日ということでお子さんたちが会場の後ろの方で遊んでいたのも「現場感」がありました。^^

あと改めて思ったのは、子育てが適切なリーダーシップ教育になっていると、成長した時に「自分も周りも楽しくがんばれる環境」をつくれる人になるんじゃないかな、ということです。それはまず適切なリーダーシップ教育の根底には親の「その子を認め、特性を活かす」という考え方があるはずというのがあります。
そしてその考え方の上で、「自分で考える力」と「人とコラボる力」(我慢して一緒にいるのではなく)を高めることができたら、本人もいろいろなことに楽しく挑戦でき、また周りからも「一緒に何かやりたい人」と感じられるのではないかと。そんなことを感じた一日でした。

なぜうまく行ったのかも考えてみて

9/18は「論理思考とリーダーシップ」(BL1)の授業前懇親会でした。この日は多くのBL1クラスで学内にて懇親会が開かれており、うちのクラスもその一つでした。

SACAたちや受講生幹事がよく企画を練ってくれたおかげで、
・お互いを知る
・打ち解ける
の両方が果たされたとても良い懇親会になったのですが、こういう時にけっこう忘れられがちなのが

「なぜうまく行ったのか?」

という振り返りです。「良かった点は?」と聞くと「お互いを知れて良かった」「打ち解けていた」と出て来るところで終わって「なぜそれができたのか?」まで行かないという感じで。

とりわけ、ちょこちょこ問題もあった場合は、問題の話に多くの時間が割かれてしまい、うまく行ったところについて「なぜ出来たのか?」は、ほとんど話されずに進んでしまったりします。

でも、なぜうまく行ったのかを考えておかないと、次はうまく行かない恐れがあります。担当者が変わったり、相手が変わったり、環境が変わったりすることで、うまく行かないことは大いにありえます。
また、初めてやってみた/これまでと変えたことがうまく行った場合は、それを関係者みんなで振り返っておくことで、チーム全体の成長につなげられます。

なお、僕らとしては「次は受講生達が自分でこれを仕掛けられる」ようにもしたいので、そのためにも翌日、成功要因と、次は変えてみたいことを振り返りました。

すべての瞬間を使うべし

きのうはSACAの研修第2弾でした。今回のテーマは授業進行(プレゼン)。BLPのSAは教員のガイドの元に、かなりの部分の授業を行います。その練習ですね。

初回の授業のスライドを1チームあたり2ページくらいずつ割り振って授業をやってもらいました。やるのはチームの代表1人だけですが作戦はチームで立てます。

授業を受けている設定の他のSACAたちも受講生がしそうなレスポンスを。あえてやりそうな間違いをしてみたり、当てられるまで発言しなかったり。

1チーム終るたびにみんなからフィードバック(良かった!&こここうしたら)がされ、それがどちらもとても良い感じでした。あと授業まで1週間なので、自信を持つこととさらによくするヒントをもらうことの両方が大事なのです。

その後は、僕からコメント。あんまりいろいろ言っても吸収しきれないので、僕は実は同じことを手を変え品を変え、言い続けていました。それは、目的のために

「全ての瞬間を使うべし」

ということです。例えば授業が始まる前、みんながぞろぞろ集まってくる数分も実はものすごく使えます。受講生に備品を配るなどの準備を軽く頼んで手伝わせてしまえば、次からはそれが標準になるとか。間違った発言をした学生がいたら「落とし穴にはまってくれたからこれからの話が際立つ」「間違えたところは絶対記憶に残る」と言ってみんなの発言を促進するし。

あらゆることを目的のために使えないか、常に考える、ということです。目的とは、受講生が「考え、自分から動き、人と関わって」学びを生み出すこと。

いよいよ1週間後から、クラスです!

学びをものにするには教わるのではなく獲りに行く

まもなく始まる秋の授業に向けて準備が進んでいます。BLPではSAやCAと呼ばれるアシスタント達が重要な役割を果たすので、彼らの研修も重要です。

でも、その研修、こちらはほとんど何も教えないこともあります。教わるより自分で獲りに行った方がものにできるタイプの内容の場合、また、自分たちの中に答えは隠れているタイプのものの場合です。

例えばきのう行った「クラスの雰囲気作り」の研修はこのタイプでした。

まず、事前課題として、先輩SACAたちに、どういう工夫をしていたのか聞いてくるように、というのを出しました。教わるといえば教わっているんですが、それでも自分から取りに行って欲しいなということです。ちなみにこれには、先輩達にも間接的に関わって欲しいという意図もありました。

そしてSACAたちは自分でもどういう工夫をするか、考えて来ます。彼ら自身、いろいろな授業やイベントを体験しているので、どんな時に自分がクラスに本腰を入れていたのかを考えることが可能です。

研修当日は、グループでその内容を共有し、まとめます。論理思考のクラスを教えるSACAなのでそこでも一工夫。「どういうメカニズムでクラスができあがるのか」を考えながら取り組んでいました。

そして各班から発表して共有。ここまで僕は一切かかわらず、統括の学生が進めてくれました。最後にちょこっとコメントしたくらいです。

全てがこれで行けるわけではありませんが、こんな方法が効果的なものもあります。

日本の人事部「HRアワード」にノミネート!

なんと、「リーダーシップ教育のフロンティア」が、日本の人事部の「HRアワード」書籍部門にノミネートされました! 現在、最優秀賞選考に向けて投票受付中だそうです。よろしければ是非^^!

人事領域から見ればニッチな本なのに選ばれたのは、これからの社会を作っていく上で意義が大きい本だと思われたのではないかと勝手に思っています。^^

書いている時はかなりひいひい言っていましたが^^;、妥協せずになんとか完成させることができて良かったと改めて思いました。

それがかなったのも、関わってくださった方々に本当に大きなお力添えをいただいたからだと思います。改めて、ありがとうございました。

ぜひ少しでも多くの「よい教育をしたい」と思われている先生方や、企業で若手の教育・指導に携わられる方々、そしてお子さんに「真の教育を受けて欲しい」と思われている保護者の方々に読んでいただきたいと思っています。今回のノミネートがそのきっかけになればうれしいと思っています。