立教BLPカンファレンス2018


立教BLPカンファレンス2018「高大社連携を目指したこれからのリーダーシップ教育」が昨日行われ、スピーカーの一人として登壇させていただきました。
 
今回はちょうど1ヶ月前に出版になった「リーダーシップ教育のフロンティア【研究編・実践編】」(中原淳監修、舘野泰一・高橋俊之編著)に合わせて、まずは舘野さんがリーダーシップ教育の理論的背景とBLPでの基本設計を、僕がその実践面を学生達と一緒に話しました。
続いてヤフー株式会社 常務執行役員の本間浩輔さんと中原さんで企業から見たリーダーシップ開発について話されていたのですが、これがいろいろな意味でおもしろかったです。
 
本間さん「本なんか読んでないで、やらないと」
中原さん「いや本、書いちゃったし。本間さんも実は本、かなり読むでしょう?」
的なやりとりがされて、会場の笑いを呼んでいましたが、ひょっとしたら前半と相反するような話を本間さんがされていると感じられた方もいらしたかもしれません。
 
しかし、僕は、本間さんが言われていたことは自分たちがやろうとしていることと非常に通じると考えていました。以下は、本間さんに確かめたわけではないので僕の推測です。
 
本間さんがものすごいパワーで否定されていたのは、リーダーシップとは
・○○長やカリスマだけが発揮する
・「引っ張る」「まとめる」といったこと
・天性のもの
といった、これまで一般的だった考え方だろうと思います。そしてもう一つ、やる前からやれない理由を考えているような姿勢もあるかな、と思いました。そういう空気が会場にあったというわけではありません。でも、世の中にはすごくあります。会場でのグループディスカッションでもこのことに対する懸念や疑問が多く出ていたのはそのためと思います。
 
また、本間さんの言葉の中で印象に残っているのは「大きなリーダーシップと小さなリーダーシップ」という表現です。大きなリーダーシップというのは従来のリーダーシップ。小さなリーダーシップとは、BLPで扱っているような、集団の目標に向かうためにみんなが連携しながら動いて行くもの。「誰もが小さなリーダーシップを発揮できる局面は日常に山ほどある」とも言われていましたが、これも僕らが考えていることと一緒です。
 
リーダーシップとは、「リーダーのやること」とか「リーダーのたたずまい」とかではなく「集団が目標に向かって動いているという現象」である。そして、現代に於いてそれを実現しようと思ったら、「小さなリーダーシップ」について知り、実践して行くのが近道である。そんなことを話した時間であったと思います。

  そういえば、その必然性をもたらしている一つの理由が、全く違うバックグラウンドを持った人達が集まってプロジェクトに取り組む時代となっていることが上げられていました。今回の会場として使わせていただいた株式会社ヤフー様のオープンコラボレーションスペース 「LODGE(ロッジ)」はまさにそういうための場所だなと感じました。

なお、自分自身は「では、どうやって多くの人をそこに巻き込んで行くのか」という動機付けについて特に話しました。一つ一つは当たり前に見えるけれども学校でも企業でも十分に行われていない、逆に言えば、ここを丁寧に行うことで、人が動き出し、組織の温度が上がると考えています。

(写真の「高校生BL1」プログラムは、全受講生を高校生に教えるという「舞台に上げる」ことで、「本気を出す必然性」を作ることを狙っています。)