提出課題を読んでいてうれしくなるクラス – 自分は何がしたくてこの仕事をしているのか

提出課題を読んでいてうれしくなるクラス、というのがあります。クラスがその域にたどり着くと、読みながら「そうそう、このためにやっているんだよな」と思えて次のエネルギーになります。

今回、BL3C(実践で学ぶ論理思考)というクラスにおける「このクラスで得たもの」という課題には、そういう内容がとてもあって、大きなエネルギーをもらったので、学生達の了承を得てここで一部を紹介したいと思います。

それは同時に「自分は何がしたくてこの仕事をしているのか」を確認する機会でもありました。

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授業を受ける前は論理思考に対して苦手意識を持っていましたが、授業の課題1つ1つに真剣に向き合っていくことで論理思考がだんだん、難しいけど楽しいものになってきました。論理思考は堅苦しく冷たいイメージのものではなくて、何か自分の解決したい問題や課題解決のためや、また人に伝えたいことがでてきたときにベストな方法を見つけ出すために目的を押さえて考えぬくという熱い思いを込めたものであると自分のなかの論理思考のイメージがガラッと変わり、論理思考と私の関係性は知り合いから友達に昇格しました。
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人は日々思考し、それを言語に翻訳して誰かに伝える。その時に自分が思っていること、意図していることを100%に近い形で誰かに伝えることは不可能である。少しでも100%に近づけるために必要になるのが論理思考力であって、思考する段階、それを伝える段階で論理思考力を駆使すれば、自分の気持ちや意図がより相手に伝わる。
 そして、それが伝われば人生はより豊かになるし、思い通りになると思う。そんなイメージを論理思考に持てたことが一番ためになったことであり、嬉しかったことだ。
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今まで自分は他者に対し異常なほど気を遣ってきましたが、他者の立場に立ってから気を遣うということ、また説得、説明するということを深くはやっていなかったことに気づかされました。それまでは、あまり他者に気遣いすぎて自分を出さないというのがありましたが、逆に他者の立場になり物事を考えてから自分の意見の説明や話をしていこうという風に変わりました。そうすると、前より話すのには時間がかかるようになりましたが自分自信も納得のいく説明や話が出来るように前よりなった気がします。
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このような経験から、価値観の違いが様々な対立の原因になっていることに気づいた。そして、それは二元論的などちらかが正しくてどちらかが間違っているというものではなく、論理思考によって違いを明らかにし、話し合いでそれを埋めることで納得する中間の答えを出すことができることがわかった。
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最初のころはできない自分が辛くて、授業が怖くて積極的になることもできませんでした。しかし、だんだんそのできる先輩たち、同級生を見て吸収すればいいんだ!ということに気づき、吸収の余地がたくさんある自分にわくわくしてから授業が楽しくなりました。
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私がBL3Cで得たものは、考える底力です。
この春学期間、報酬分配や実践的なメカニズム思考、オススメや説得・相談の仕方など多くのことを学んできました。そんな各週のテーマの課題をこなすなかで共通していたことは、考え抜いてから課題に取り掛かっていたということです。私はこのBL3Cを受講するまで、考えることを放棄しがちでした。何らかの問題に対処するにも課題に取り組むにも、前例やフォーマットを頼りにしてこなすだけで、そこに自分の思考ステップはありませんでした。この授業を受講しきることで、自らの力で考え抜き、根拠と納得をもって行動できるようになったと感じています。
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自分の思考プロセスを変えることはとても難しいことで、最初の方の授業では何が何だか分からなくなってしまいました。しかし、だんだん日常で実践したり授業を受けていったりするうちに、使えるようになってきて、楽しくなっていきました。自分の思考プロセスを変える、すなわち考え方を変えるということは、とても有効なことだし今後に生きるなと思っています。
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 私は、BL3Cを通して自分にはちょっと高すぎる環境に身を置くことの大切さに気が付いた。これまでは、万全な状態で臨むことが正しいと考えていたが、とりあえず、始めてみることが成長する近道だと考える。実際に、3Cでは贅沢な環境でたくさんの学びを得た。これほど高い満足度を得られたのは先生やSAさんのみならず、ほかの受講生のおかげでもある。また、1年前には想像もしなかったBL1のSAにも挑戦できることにもなった。このように挑戦は派生していくものだと実感した。つまり、勇気を出して1歩踏み出すことで、どんどん可能性が広がるということである。これからの大学生活でもこの学びを大切にしたい。
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人の力を借りるということも一つの能力だということです。このことに気づくことができたのは自分にとって大きな収穫だと思っています。なぜなら、自分は今まで人の力を借りることをあまりしてきませんでした。自分でやったほうが、効率がいいからだとか、信頼しきれないと思っていたからです。そして、そのことに対してそこまで悪いことだとは思っていませんでした。しかし、いまではこれは自分の弱みだと思っています。人の力を借りることができたら自分としても全体としても最大効果を得ることができるかもしれません。
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自分の過去を振り返り、将来の自分を考える中で、キャリアの中で何を成し遂げたいのかという課題とぶつかった。この課題に時間をかけてしっかりと取り組んだことで自分なりの答えに出会えた。そして自分の中で成し遂げたい目標も作ることができた。これを軸として短期的な目標も立てやすくなり、モチベーションも一本化することができるようになった。学業、部活、バイト、プライベートもキャリアで達成したい目標につながっていると感じられるようになったので、また全速力でぶっ飛ばしていけるようになったと思う。
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毎回の課題の目的は文章中から読み取ることは簡単でしたが、その目的を自分の中で定義しなおすことがとても難しくて初めは悪戦苦闘しました。しかし、課題を行っていくうちに自分の言葉で目的の本質が見えるようになり、その力をゼミの活動でも活用することが出来ました。
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BL3Cクラスには、BL1やBL0でSAをやっていた人が多くいた。その人たちと同じグループワークをすると、必ず迷っている時には背中を押してくれたり、新しい提案をしてくれ、たくさん助けられた。SA力というようなものを感じ、私も18BL1SAになるにあたって、真似していきたい部分をたくさん見ることが出来た。これから、目指したいBL1SA像についてもっと考えていきたいと思う。
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BL3-Cでは、課題の難しさに、自分はこんなに出来ないのかと落ち込むこともあった。でも、授業で「ここをこう直せばいいのか!」というのがパッと見えてくる瞬間がとても楽しかった。この感覚を忘れずに、学ぶ意欲を持ち続けて頑張りたいと思う。
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私はBL3Cのメンバーにほとんど友達がいなく、知り合いすら少ない状況だった。結構序盤は行くのしんどかったし、ワーク中もあんまり言いたいことが言えなかった。しかし授業を受けていく中で、懇親会やワークを通し、先輩同期関係なく自分を出していける関係性を構築することができた。そのため後半は楽しく受けることができたし、今日誰とワークかを楽しみにすることができた。特にゼミの違う先輩や、BL2もおわり、もう関わらないかもしれない人とのつながりを得ることができた
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私がBL3-Cで得たものは、考え抜くことの大切さだ。一つのことに関して、一回考えるだけではなく、何回も何回も考えることで見えてくる答えがあることを特にBL3-Cの課題から学んだ。
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本気でやっていくと本気で返ってくる。その環境の中で自分は一番楽しく、自分らしく学ぶことができるのだと感じました。私は自分の受講生にもこのように感じてもらいたいです。だから、SAとしてレクチャーはもちろん、特にFBに力を入れて本気で取り組み、受講生が気づきを得られるものにしたいと思います。
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今まで、論理思考は正しいことを言い連ねて相手をねじ伏せることだと勘違いしていた。しかし、3Cでは納得はするが行動に移さない、つまり説得されてない状況を多く目にした。これが納得≠説得です。自分の中では、「これで完全に相手は納得して動いてくれるだろう」と思ってもなかなか思い通りにいかない。このようなことを何度か経験しているうちに、あることに気づいた。人を巻き込む時に、自分の目線で何かを語っても相手には響かない。相手の目線で、相手が何に魅力を感じ、どのように捉えるかが重要なのではないかと。これは実際に相手のツボを抑えるメカニズムなどで学んだことだ。このように本当に相手を説得して、動かすための材料はたくさん習った。これらを活用して、たくさんの人を自分の将来ビジョンに巻き込めるように努めたい。
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まだまだありますし、上のそれぞれもその人の課題の中からポイントだけ抜いただけなのですが、このあたりにしておきます。
 
さて、ここで「得た」とあるものを彼らが本当に得たのか?というと、厳密にはそうではないかもしれません。でも、授業での学生たちの様子や課題をずっと見続けてきて思うのは、「得られたと思っていいんじゃないかな」ということです。そして、彼らは今度はBL1のSAとして、またゼミや部活、バイト等それぞれの活動の場で、今回得たものを活かしてくれるのではと、楽しみにしています。

BLP運営サマーキャンプ

きのうは、立教経営BLPスタッフのサマーキャンプでした。BLPの特に複数展開クラスを運営する教職員、SA・CA・DAが参加して行われ、密度の濃い一日でした。

キャンプといっても大学にて。まずはアイスブレイクということで大学構内の探索をするアクティビティ。リーダーシップには、あらゆる活動をおもしろくすることが含まれる、というBLPの考え方の表れ…かな^^? 日曜の朝に教室の中で普通にアイブレするより外出て動いた方が良いでしょ、と。しかし実はこの中に「見慣れているものでも、新たな視点を持って見に行くと発見がある」という学びも。もちろん違う科目を担当してきた人達がつながるための仕掛けも組み込まれていました。この設計担当は、舘野さんとBL0SAからの幹事たちです。

アイブレの締めにコンビニで冷たいものを買って笑、教室に戻ってきた後は、主査・コースリーダーたちによるプレゼン。ここからは今回初めての企画として、OB・OGのみなさんにも10名弱、参加していただきました。社会人の視点から見るとBLPはどうなのかを話していただくとともに、母校の今を知って刺激を受けていただこうかなと。というわけでプレゼンの後は交流ランチへ。

午後からは今回のメインの活動で、BLPの今をレビューし、次を考えました。具体的には「いかにして秋学期のBL1をこれまで以上のものにするか」。これを、BL0やBL2という別の科目の担当者たちも一緒に考えました。一見、担当外ですが、BL1の後に来るBL2の担当にとっては「受講生をここまでのレベルまで上げてきてほしい」とつながりますし、BL0の担当は授業終了後も何かと受講生とつながりを持っているので、側面支援が頼もしかったりします。またこうして自分たちがやっていることの全体像を見ることで「リーダーシップって何か?」「何を持っているとリーダーシップがさらに発揮できるのか?」が見えて来ます。

特に難しいのは、我々が達成すべきは、難しい状況でも「やるぞ!」と思えるマインドを育て、実際に状況を変えたり結果を出せる力を高めることだというところ。言い換えると逆境でもがんばれるように受講生を鍛える必要があるので、我々がただ楽しいクラスを「提供」していては、そうなりません。かといって厳しすぎて多くが脱落してしまっても目的を果たせません。そういう意味で「難しい」「とっつきにくい」と学生に思われがちな「論理思考」を扱うBL1は、ある意味絶好の機会とも言えます。

そのやり方をみんなで考えた後は分科会で、既に授業を完了したBL0とBL2はSACAたちが振り返りを行い、これから始まるBL1では教員は交流&情報交換を、SACAはプロジェクトの役割分担決めをやっていました。一方その間、OBOGは現学部長、前学部長とともに近況報告会でした。

最後はお約束の振り返りで、共通のFacebookグループにみんなが書き込みます。実はこれには共有の意味だけでなく、事前課題(自己のリーダーシップ開発プロセス分析)と合わせて、貴重な分析材料としての意味もあります。このデジタルデータの中に「リーダーシップ開発はいかにして起きるか」のヒントがある、ということです。

終了後は懇親会に移動。今日一日について、ここまでについて、これからについて話したり、ひたすら楽しく交流を深めたりの二時間となりました。僕はここで退散したのですが、二次会に行った人たちもたくさんいたようです。一つのイベントが終わり、ここからスタート、というところです。^^

杓子定規ならそれはまだ論理思考とは呼べない

論理思考については杓子定規、融通が利かないとか、(その結果)冷たい、といったイメージを持っている人が少なからずいます。だからそんなものは身につけたくない、という人達もいます。
 
でも、ちょっと乱暴な言い方をしますが、そういうのは論理思考ではないと僕は考えています。どういうことかというと、論理的な結論を出すことと、論理的に「考える」ことは違います。「杓子定規」「融通が利かない」「冷たい」と言われる多くのケースにおいて、その結論を出した人はあまり「考えて」いないのではないでしょうか。「この場合は、ここにこう書いてるので無理です」と論理的な結論を機械的に出しただけであって。
 
「思考」、とりわけリーダーシップに使われる思考は、もっと頭に汗をかいて絞り出すものであって、機械的な結論を出すことではありません。むしろ、機械的な結論では「それっておかしいだろ!」と感じられる時に、ちゃんと理を通しつつも結論をひっくり返す方法を「考える」のが、論理思考の役割です。
 
例を挙げてみます。昔、3万人から詐欺により2000億円を集めた豊田商事事件というのがかつてありました。しかしこの会社は破産してしまい、破産管財人が入った時には金はほぼなくなっていて、このままでは被害者にお金を戻せないという状況にありました(被害者の多くは高齢者です)。しかし破産管財人の中坊公平氏(弁護士)は、あらゆる手段を考えて行きます。例えばなんと国税。ものすごい額の給料をもらっていた社員たちの所得税のうち詐欺によって得たものを返せ、と国に要求しました。当然、簡単には行かないのですが、彼は国税庁に単身、「相談」に行って、最終的に13億を取り戻しました。そういう「論理思考」と行動をあらゆるルートで行って最終的に被害者への還付金は121億8600万円。被害額の1割強でしたが、乾いたタオルを絞って出した、それが論理思考です。(参考:野戦の指揮官・中坊公平)
 
あるべき形のために、普通なら見落とすところにもロジカルに目を向けたり、しかるべき人を説得するロジックを考える。それを論理思考と捉えて欲しいと僕は思います。ルールブックを見て機械的に当てはまるものを「おかしいな」と思いつつも結論とすることではなく。

英語、リーダーシップ、論理思考ができるようになるためには

前ポストの続きのような話です。立教BLPカンファレンスの中でヤフーの本間さんから「英語ができないのは」というお話が出ていました。この話の時におもしろいなあ、考えてみるといろいろなことに共通することかもしれない、と思いつつ聞いていました(だからこそ本間さんが持ち出されたのでしょうが)。

かつて10年ほど日本人の英語教育(&学校英語のunlearn)に携わっていた経験から思うのは、英語を勉強しているのにできるようにならない人は、生の英語に触れる量が全然足りないことと、実用に使っていないこと、そして「訳して」しまっていることが原因となっている、ということです。

そして、考えてみるとこの「学べどもできるようにならない」構造は、今回のリーダーシップの話や、論理思考の教育にも通じるように思います。学校や本で学んでも、実用に使っていない人、頻度の低すぎる人、従来の枠(リーダーシップ=大きなリーダーシップ、論理思考=理屈をこねること)で考えてしまっている人は、いつまでたってもできるようにならない、と。

逆に、英語ならばやさしい絵本ややさしい会話から楽しんだり、リーダーシップなら半径5メートル程度の小さなリーダーシップを発揮したり、論理思考も「目的を常に確認する」「『要は』と『例えば』のセットで考える」といったことを日常的にやっていれば、もっと多くの人が使えるようになるし、従来の「枠」の縛りをいつの間にか超えられるのでは、と考えています。

立教BLPカンファレンス2018

立教BLPカンファレンス2018「高大社連携を目指したこれからのリーダーシップ教育」が昨日行われ、スピーカーの一人として登壇させていただきました。
 
今回はちょうど1ヶ月前に出版になった「リーダーシップ教育のフロンティア【研究編・実践編】」(中原淳監修、舘野泰一・高橋俊之編著)に合わせて、まずは舘野さんがリーダーシップ教育の理論的背景とBLPでの基本設計を、僕がその実践面を学生達と一緒に話しました。
続いてヤフー株式会社 常務執行役員の本間浩輔さんと中原さんで企業から見たリーダーシップ開発について話されていたのですが、これがいろいろな意味でおもしろかったです。
 
本間さん「本なんか読んでないで、やらないと」
中原さん「いや本、書いちゃったし。本間さんも実は本、かなり読むでしょう?」
的なやりとりがされて、会場の笑いを呼んでいましたが、ひょっとしたら前半と相反するような話を本間さんがされていると感じられた方もいらしたかもしれません。
 
しかし、僕は、本間さんが言われていたことは自分たちがやろうとしていることと非常に通じると考えていました。以下は、本間さんに確かめたわけではないので僕の推測です。
 
本間さんがものすごいパワーで否定されていたのは、リーダーシップとは
・○○長やカリスマだけが発揮する
・「引っ張る」「まとめる」といったこと
・天性のもの
といった、これまで一般的だった考え方だろうと思います。そしてもう一つ、やる前からやれない理由を考えているような姿勢もあるかな、と思いました。そういう空気が会場にあったというわけではありません。でも、世の中にはすごくあります。会場でのグループディスカッションでもこのことに対する懸念や疑問が多く出ていたのはそのためと思います。
 
また、本間さんの言葉の中で印象に残っているのは「大きなリーダーシップと小さなリーダーシップ」という表現です。大きなリーダーシップというのは従来のリーダーシップ。小さなリーダーシップとは、BLPで扱っているような、集団の目標に向かうためにみんなが連携しながら動いて行くもの。「誰もが小さなリーダーシップを発揮できる局面は日常に山ほどある」とも言われていましたが、これも僕らが考えていることと一緒です。
 
リーダーシップとは、「リーダーのやること」とか「リーダーのたたずまい」とかではなく「集団が目標に向かって動いているという現象」である。そして、現代に於いてそれを実現しようと思ったら、「小さなリーダーシップ」について知り、実践して行くのが近道である。そんなことを話した時間であったと思います。

  そういえば、その必然性をもたらしている一つの理由が、全く違うバックグラウンドを持った人達が集まってプロジェクトに取り組む時代となっていることが上げられていました。今回の会場として使わせていただいた株式会社ヤフー様のオープンコラボレーションスペース 「LODGE(ロッジ)」はまさにそういうための場所だなと感じました。

なお、自分自身は「では、どうやって多くの人をそこに巻き込んで行くのか」という動機付けについて特に話しました。一つ一つは当たり前に見えるけれども学校でも企業でも十分に行われていない、逆に言えば、ここを丁寧に行うことで、人が動き出し、組織の温度が上がると考えています。

(写真の「高校生BL1」プログラムは、全受講生を高校生に教えるという「舞台に上げる」ことで、「本気を出す必然性」を作ることを狙っています。)

仕事とは障害物競走である

今日の論理思考実戦研修の中で「部下が物事を他責にせず、なんとかするために考えるよう持っていくにはどうしたらよいか」と持ちこんだ受講生がいました。そこで「物の見方を変えるように促しては? 例えばこんなふうに」と話したのが上のことでした。

100m走だと思うとコースに障害物があったら文句も言いたくなりますが、障害物競走だと分かっていたら、どうやって素早く越えて/くぐって行くか作戦を考えます。また100m走だと勝てない人も勝ち目があるとうれしくなったりします。

ただしそれは、周りもその種目が障害物競走だと認識してくれている場合に限るので、仕事においても評価者などがちゃんとここを押さえてほめたり評価したりする必要があります。まあ、それがかなわない場合でも、本人さえ分かっていれば自分を成長させる機会と捉えることができますが。

考えて遊び、考えて仲良くなる

今日は秋から始まるBL1(論理思考とリーダーシップ)SACAたちのアイスブレーク的懇親会でした。僕は方向性とヒントをちょっとだけ出しただけで後は統括と幹事の学生達が準備してくれたのですが、とてもよくデザインされた懇親会でした。「考える力を付けるクラス」の運営陣の懇親会にふさわしい、考えて遊び、考えて仲良くなる設計でした。

夕方から教室にて90分(授業1コマ分)、行われたのは、

  1. ちょっとアクティブに、笑いながら全員を知っていくアイスブレーク
  2. 謎解きを考えながら少し深くお互いを知っていくグループでのアクティビティ
  3. ちょっとお題が設定されていてお互いを知っていくグループでの雑談会

で、ほぐす導入からだんだん深いフリートークになっていき、しかも考えることを楽しむように作られていたのは、今後各クラスの懇親会を考える上でもよい参考になったのではないかと思います。これからがさらに楽しみになってきました。

若者ならではの新鮮な考えって見たことありますか?

正直、僕はこれまであまり「これは若者ならではの新鮮な考えだ」と感じたことはなかったのですが、今期のクラスではなぜか、そう感じることがけっこうありました。なぜなんだろう? 自分が歳を取ったから?^^

僕が今回「若者ならではだな」と感じたのは、次のような時です。例えばうちのクラスである班が、どんどん人が辞めてしまうような世の中のバイト環境を改善するため、提案先の会社(人材関連サービス企業)の新入社員をコンサル/研修講師として送り込む(新人の研修を兼ねる)、というプランを出してきました。

おそらく普通の大人ならこういうプランを考えることはないでしょう。「新入社員にそんなことができるわけない」「顧客企業が真面目にきいてくれるはずがない」と思いますよね。

僕も一瞬そう思ったのですが、だからこそおもしろいかも?と考え直しました。「できるわけない」の向こうを見ると新鮮なアイディアがあるかも知れない、もしかすると新入社員(=若い人)「だからこそ」出来ることがあるかも、と。

例えば、つい最近まで学生だった新入社員には、バイトくん/さんの生態や気持ちがよく分かります。それを「こう言われると実はやる気が出る!」「こういうことを全然知らなくてよく怒られるけど知らないだけで悪気はない」とかいうように整理してみたら、けっこう大人には見えていなかった「バイトが自分から動き出す指導のコツ」ができるかもしれません。女子高生が考える女子高生向けのマーケティング、みたいなものですね。

つまり「それは普通ないよ」というところに、「新鮮なアイディア」は転がっているのかもしれません。

なお、上のことそのものを先に教えてしまうと彼らのプランにならないので、コンテストが終わってから伝えたところ悔しがっていました。でも、たとえ自分でたどりつけなくとも、その悔しさが学びを刻み込みます。

18BL1キックオフ

春学期はまだ終わっていませんが、秋学期の準備はスタートです。今日はBL1のSACAキックオフでした。

今年の募集説明会ではあえて「新しいことはやらないよ。これまでやってきたことを徹底する」と言ってしまいました。実のところ、新しいこともやってしまうかもしれないんですが^^、そういう派手なことがなくとも、やるべきことをしぶとくやろうと思える人達に応募して欲しかったからです。

そして今日話したのは一言で言うと「壁をどけない。壁を越えさせる」ということです。最初は退屈に見えても、しんどくても、自分から動いて、本気でやって、人も巻き込んじゃえばすごくおもしろくできると受講生が味をしめることのできるクラスにしたいのだと。そのための支援を、自分たちも考える力を使いまくってやっていこうと。

なお、ものすごい人数がいるのは、昨年度のSACAたちも来てくれたからです。彼らは担当する先生についての情報提供や去年の仕事のやり方を後輩SACAたちに話すために来てくれました。