インパクト体験棚卸しー世界観が変わる授業?


今週の論理思考(中級)クラスはインパクト体験棚卸でした。キャリアビジョンを考えるために、自分を作って来た体験を振り返るというもので、この回は、受講生の世界観を変えるんじゃないかと、けっこう本気で思っています。^^ 実は僕自身、このワークを4年くらい前に取り入れるようになってから、人についての捉え方が変わりました。

「そんなおおげさな」という感じですが、まずこのワークでみんなが驚くのは「みんな、いろいろなことを乗り越えてきているんだ、自分だけじゃないんだ」ということです。いろいろというのは例えばいじめにあったり、ぐれたり、先生にぼろぼろの扱いを受けたり、自分のミスで大事な試合に負けたり、キャプテン失格だと思ったり、大学に入ってもグループワークについて行けなかったり。

って、ネガティブなことばかりあげましたが、もちろんポジティブもいろいろ出て来ます。ただ、ネガティブがあるからこそ感情移入がぐぐっと起きているのだと思います。悩んできたのは自分だけじゃないんだとか、彼女/彼はこういうことを経たからこそ今強いんだなとか。

そしてもう一つ人によっては起きているんじゃないかと思うのは、「自分が過去に出会った横暴なキャプテンとかグループワークをサボっていたクラスメートとかも、もしかしたら同じようにもがいたり悩んだりしていたんじゃないか?」と考え始めることです。もしそういう思考が始まったら、人についての捉え方が変わってくるように思っています。

人についてだけじゃなく自分についての捉え方も変わって来ます。このワークでは、上記のインパクト体験から相手の「強み」を見つけることをやります。何かで優勝したとか成功したといったポジティブな体験から強みが見えるのはもちろんですが、本人がネガティブ体験だと思っているものからもいろいろ見えて来ます。

例えば「大学に入ったら遊びほうけていた」ことを本人はネガティブ体験だと思っていたのだけどグループの人から「遊びに打ち込んでいるじゃん。打ち込む対象が変わっただけだよね」と言われてはっとした、という人がいます。あるいは受験で失敗したことについて「支えてくれた親や先生に申し訳なかった」と書いているのを見て「普通人のことまで考えられないよ?」と言われた人もいました。また、病気やいじめ、家庭内の不和から「その境遇の人の気持ちが分かる」「忍耐強い」といった強みを獲得してきた人達もいます。

こうして自分の強みがいろいろ見えて来ることで、自己肯定感が上がって行きます。また「全ての体験には意味がある」と思えてきます。もしかするといろいろなことに対する取り組み方も少し変わってくるかもしれません。そして、このような自分では気がつきにくい強みをお互いに探し合うことで、仲間意識やお互いに対するリスペクトも高まっているんじゃないかな、と思っています。

もちろん、このレベルのワークになるためには、関係構築と考える力を高めておくことが必要です。この授業でもかなりいろいろな工夫を少しずつ組み込んできましたが、その話はまたの機会に。