ビジョンはおおげさなものじゃない

BLP教員SA合宿の1日目終了です。今回は「次のステップにあたって受講生にどうなっていてほしいのか」とみんなで考えました。そして、そのなっていて欲しい状態を作るために、前のクラスで我々はどういう関わり方をするべきなのか、と考えたわけです。
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これは「このクラスは良かった」とか「楽しかった」となるのはいいけど、次のクラスに行った時とか社会人になった時に「前は良かったなあ」じゃあ、まずいだろという問題意識が背景にあります。

やってみて、これはなかなか良かったです。例えば僕の担当するBL1(論理思考とリーダーシップー1年生後期)の場合、BL2という2年生前期のプロジェクト型クラスで受講生が難しい課題への挑戦を意欲的にやっているとか、時間のない中でそれぞれの強みを活かした役割分担をうまくやっているとか、論理思考を活かして質の高い分析をしているという状態を作り出したい、と出て来ます。

では、そのためにBL1で教員やSAはどういう関わりをするべきかというと、手取り足取り至れり尽くせりではもちろんないけど、放任でもない。具体的に何をして、何はしないのか、考えられたのが良かったのでした。

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「ビジョン」というとおおげさなものに思われがちですが、実はこういう具体的にイメージ可能なものが良いと思います。それを例えば4年後について考えて、じゃあ3年後、2年後はどうなっているといいのか?と考えて来ると、今やることが具体的になります。

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これ、コースリーダーや一部の教員が集まって作り上げたものをSAたちに知らせた方が効率が良いのでは?という声もありそうです。でも、これを一緒に考えるプロセスがあってこそ、理解が深まるのはもちろん、自分たちで出したものという愛着も強くなると思っています。
明日2日目は最終日。でも、これはスタートで、ここからずっと考えながら1月まで走ることになります。

16年度BL2受講生アンケート結果

今年ここまで一番大きなプロジェクトだったBL2の受講生アンケート集計結果が出て来ました。
総合満足度で4.5(5点満点)。予想以上のハイスコアです。個別の項目を取っても、ほとんどが同じような状況です。
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教育の場合、顧客満足度だけで見るのは危険なのですが、でも良かった、と思います。とりわけ良かったのは「来年度SAをやってみることに興味あり」に5と答えた人が52人もいたこと。

ここ数年、ずっと気持ちの中で引っかかっていました。ウェルカムキャンプや1年生前期のBL0はプロジェクトに対する学生たちの熱がすごくSAたちによる運営のレベルの高さも多くの参観者から感心されるレベルです。1年生後期のBL1も、論理思考を身につけて行ったり高校生に教えたりと、ここ数年は高いレベルにあります。

でもその後の2年生BL2は、入学時の「魔法」は解け、みんな忙しくもなって、祭りの後のけだるい状態。遅刻も多いしグループワークの動きも鈍い。ビジネスプランのレベルもどうかするとBL0の方が上。ちょうど同じ日の午後にあるBL0と比較すると温度差がはなはだしい。誰も見学にも来ないけど、これでいいのか?

当然、そのままで良いと思われていたわけではなく、いろいろと試行錯誤されていたがなかなか難しいのでした。昨年、前コースリーダーのチームがものすごくがんばって初めて改善が見られ、でも「このあたりが限界か。必修ではなく選択科目にするか」という議論もありました。でも同じメンバーで1年次と同じことをやってこそ、それで高いレベルの結果を出してこそ、本当に伸びた、学びが定着した、と言えるのではと思って、「もう一年だけやらせて欲しい」と暫定コースリーダーに手をあげました。(BL1のコースリーダーもやっているので異例です)

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そして「今年のBL2は進化する」と打ち出してスタートしたのだけど、道のりは予想していた以上に大変でした。「やっぱり食いつきが悪い」「ぴんと来ていなくて受講生がぽかんとしている」との声。その打開策も意見が激しく分かれる。途中経過のレベルも簡単には上がってこない。あちこちでかみ合わない。こういう時は、理想と現実、信念と不安、勇気と恐れの間に落としどころを見つけて縫って行きます。コースリーダー的には微妙なバランスの連続なのだけど、ある人には妥協に見えたり、逆に頑迷に見えたり。その中でも走り続けてくれたみなさんには頭が下がります。

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その結果、ビジネスプランのレベルは後半から上がり、受講生たちに意欲もいつものように落ちて行かずむしろ上がって来ました。そしてこの結果。繰り返しになりますが教育の場合、顧客満足度だけで見るのは危険ではあります。でも「がんばれば必ずいいことがある」と言われて未知の世界に挑んで、それで満足感を得られれば受講生たちは「またやろう」と思えます。その雰囲気は下級生にも伝わります。彼らが「やれる」「やりたい」と思えば、不可能に見えたことも可能になる確率はぐっと上がります。

まだまだやるべきことはあって、ここは入り口。この週末は次のステップに向けた教員SA合宿。でもその前に、大きなエネルギー源をもらった感じです。

道草が主目的?

13692545_1278227575550728_1581494233243156259_n次男と保育園に登園中…ですが、道草中です。というか、道草が歩いて登園する主目的です。「なんだこれ?」「どうなってるの?」と考える人になって欲しいので、彼が何かに目を留めて立ち止まったら、それはいいサインです。

今日は車のわだち。「ねえねえ硬いよ!触ってみて」と。触ってみると確かに硬いです。「ホントだ! …あれ?こっちとこっちは形が違うね」「ホントだ。こっちは広くてこっちは狭いね」

(今日は急いでいたので聞かなかったですが^^)「どうしてだろうね?」と聞いてみると、正しくはなくともけっこうロジカルな返事が返って来たりします。

 

今年のBL1のテーマは「たくましく」なる

春学期の授業が終わったばかりですが、秋学期にスタートするBL1(論理思考とリーダーシップ)について考え始めています。今年のテーマは、受講生が「たくましく」なるようなクラスにしようと思っています。これには三つの意味があります。

一つは、全て教わらなくとも自分で実戦から学んで行けるたくましさを持つこと。これには論理思考力が効いてきます。

二つ目は、 分からなくとも、自分なりにしぶとくやり続け、前進して行くたくましさを持つこと。これはリーダーシップにつながります。積極性とか、挑戦する精神とかも含んで考えています。

三つ目は、人と絡んでいくたくましさ。例えば分からないことをすぐ先生や専門家に聞きに行ったり、人が何かおもしろそうなことを始めていたら飛び込んでみたり。

ここ数年BL1では、論理思考に特に力を入れて来て、けっこう手応えも感じています。そこでこの秋は、リーダーシップマインドや対人能力の側面にかなり力を入れたいと思っています。

こういう話をするとスパルタになると思うかもしれませんが、それは自分のスタイルではないのでやりません。ステップはあくまで小刻みにします(気がつかず大股になっている時はありますが^^;)。でも小さな挑戦をし続けてたくましくなっていくようにしたいのです。下の写真で言うと、足がかり手がかりの幅を、少しずつ広げていく。いざという時は受け止められるように下で見ている。そういう設計と体制にしたいと考えています。

クライミング

16年度BL2最終回終了!

今年ここまで一番大きなプロジェクトだったBL2の最終回を終了しました!

いろいろ大変でしたが、大事なことは達成できたと思います。例えば下記受講生の感想にあるようなところ。

「BL2で学んだのはわたし的にはビジネスプランの構築方法というよりも、難しい問題に出会った時にどう乗り越えるか、ということだった気がする」

「まずBL2を取ってよかった、と思っている。楽しくて楽しくて仕方なかったから、という訳ではなく、得られたものが大きかったからだ。様々なメンバーとワークしたり、新しいリーダーシップ目標が見つかったり、自分の強みと弱みが見つかったり、とてもたくさんのものを得ることができた」

「忙しい中でのグループワークや課題は苦しい時もありましたが、チームで最後まであきらめず頑張れたことは本当に良かったと思ってます。最後の課題の手紙で、皆がくれた言葉がうれしくて、がんばってよかったと思えました」

「BL0、1、2と来て一番楽しかったと言えるのはこのBL2だったなと思います。本気でやって、グループワークして、すごく充実したBL2でした」

「今回はクライアントからの課題も難しかったのですごく苦労したこともあったけど最後はやりきった感があって満足できました」

写真は、BL2教員SACSチーム。写真にはいないですが、がんばった受講生、BLP事務局、クライアント他16BL2を作り上げることに関わってくださった全ての人に感謝です。

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忘れ物をしないより大事なこと

うちの長男(小3)は忘れ物王です。一緒にチェックしたりもするのですが、悩ましいのは持って行くものが複数ある時。普通はランドセルの横にでも置いておけば忘れずに持って行くと思いますが、ランドセルを持って行こうと思ったらランドセルしか見ていない彼はきれいに置き去りにします(親に似ている^^;)。それでこれまでは「こうしたら?」と具体策を言っていたのですが、今回は試しに考えさせてみました。

最初に出た案は、朝着る服の上に載せておくというもの。「それだと、服を着た後、出かけるまでにいろいろなことをやるから忘れて行くよね」と反論しました。

次に出て来たのは玄関に置いておくというもの。この方がベターですが、出かけることに夢中の彼は、やはり忘れて行きそう。ただ「うーん…」と反論しかけて、忘れ物を一日しないよりも、試行錯誤することを学ぶ方が重要だなと考えてやめ、「やってみたら」と言っておきました。

でも、後で彼がやってきて「靴と靴べらで組み合わせておいた!」と言ってきました。なんだかよく分からないので見に行ってみると、写真のような仕掛けを作っています。これはなかなか考えているなあと感心。その甲斐あってか、この時は忘れずに出かけたよう。他の物を忘れているかも知れませんが。

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